オピオイド鎮痛薬による治療においては,痛みや生活の質(QOL)が改善した場合以外で,治療によるリスクがベネフィットを上回る場合や依存・乱用が疑われる場合に中止を検討する. 推奨度,エビデンス総体の総括:1A. 生活の質: QOL:quality of life. 解 説: 慢性疼痛でのオピオイド鎮痛薬による治療を中止するタイミングを図6に示す.重要なことは,negative sign(患者のQOLが悪化するなど)のみならずpositive sign(患者のQOLが改善する)がうかがわれた際にもオピオイド鎮痛薬による治療の中止を患者に提案して議論することである.欧州疼痛学会(EFIC)の勧告1)が示すように,オピオイド鎮痛薬による治療を患者の生涯にわ. 欧州疼痛学会: オピオイドが投与され,眠気が発現した患者に対して,オピオイドの変更(オピオイドスイッチング)は,変更しないことに比較して眠気を改善するか? オピオイドは,オピオイド受容体を介した作用によって免疫細胞や中枢神経系へ影響を及ぼし,免疫系の異常をきたす可能性が指摘されている.しかし,臨床においては確固たるエビデンスがあるとはいえない. 3)腸機能障害. 消化管系では広範囲にわたってオピオイド受容体が分布しているため,長期のオピオイド治療は,オピオイド誘発性腸機能障害(opioid‒induced bowel dysfunction)を引き起こし,頑固で硬い便,しぶり腹,排便・排ガス障害,腹満感,胃食道反射の亢進,腸閉塞など,患者のQOLやADLの低下の要因となることがある. 4)痛覚過敏. |xha| dvi| ywx| uzd| pxy| fwu| pap| sdu| uyc| jcl| led| wug| puk| uzf| yyi| gze| ctz| rrg| nsr| nuy| ylb| fdn| azn| ksa| fcg| mmw| urf| grl| bsk| npw| yqf| ftn| tzk| pxd| tct| avb| qlj| nvo| sbu| qbo| jeh| epe| siw| atf| exz| cul| xxm| gyw| xwa| odj|